子どもが家で勉強しなくなる現実 11年で2割減、「家庭学習0分層」が半数に迫る
子どもの学校外学習時間は過去11年で2割減り、「家庭学習をまったくしない層」が約半数に達したという。家庭の経済状況や保護者の関わり方による学習格差は、学校の授業だけでは埋められず、進学や就職に長く影響する可能性がある。
今何が起きているか
調査では、学校外学習が0分の子どもが約半数に達し、11年前と比べて全体の学習時間も2割減っている。家庭での学習習慣の有無が、学年が上がるほど学力差として表れている。
なぜ起きているか
共働き家庭の増加で保護者が学習をみる時間を取りにくくなっているほか、経済的な理由で塾に通えない家庭も多い。少子化で競争が緩む一方、AIや情報格差が新たな学力差の要因になっている。
影響を受けやすい人
- 共働き家庭の子ども
- 経済的に塾を利用しにくい家庭
- ひとり親世帯の子ども
- 教員や学校の学習支援担当者
今後どうなりそうか
短期的には、夏休み中の家庭学習格差が新学期の学力差に反映される。長期的には、公的な学びの保証やオンライン学習環境の整備が進むかどうかで、教育機会の不平等が定着するかが決まる。
今意識したほうがいいこと
家庭で学習時間を確保できない場合は、学校の宿題に加えて、無料のオンライン教材や地域の学習支援を組み合わせることである程度補える。子どもの年齢にかかわらず、保護者同士で情報を共有し、使える制度を探しておくのが有効。
社会への影響
家庭学習ができない層は、学校の授業についていけず、不登校や中退のリスクも高くなる。自治体の学習支援や無料塾、オンライン教材の提供などの公的サポートが、これまで以上に子どもの機会を左右する。