OpenAI、研究者10万人にChatGPT無償提供へ 日本も対象に
OpenAIが研究者向けにChatGPTを無償提供。2027年までに10万人規模へ拡大し、日本も対象に含める。
今何が起きているか
OpenAIが研究者向けにChatGPTを無償提供するプログラムを発表したと、7月30日に報じられた。当初は1万人を対象に始め、2027年には10万人に拡大する。総額2.5億ドルを投資し、日本も対象国に含まれる。マルタ政府とは別に、全国民へChatGPT Plusを1年間無償提供する合意も公表されている。
なぜ起きているか
資金力のない大学や個人研究者でも最先端のAIを使えるようにし、研究現場での利用を広げる狙いがある。利用データや研究成果を次世代モデルの開発に生かす戦略とみられ、AI開発競争が激化する中での優位性確保につながるとされる。
影響範囲
大学や公的研究機関に所属する研究者が主な対象で、日本国内の研究者も利用できる。これまで有料だった高度なAI機能を研究資金の少ない研究室でも使えるようになる。マルタの施策は同国国民全体に及ぶ。
今後どうなりそうか
2027年までに対象を段階的に拡大する予定で、選定方法や利用条件の詳細は今後発表される見通しだ。研究コミュニティでOpenAIのモデルが標準的に使われる土台ができる可能性がある。他国政府との同様の連携が広がるかが焦点になる。
今意識したほうがいいこと
所属機関がプログラムの対象かを公式情報で確認し、利用条件やデータの取り扱いを把握しておく。無償版と有料版で機能が異なる場合があるため、研究への適用範囲を確かめる。マルタ国民以外は、別枠の全国民提供の対象ではない点に注意する。
社会への影響
研究ツールへのアクセス格差が縮まり、AIを活用した研究が増える可能性がある。その一方で、特定企業の利用規約に研究基盤が依存する構造が強まれば、学術の自律性に影響する懸念もある。