台風15号、関東を異例の東から西へ横断 大雨・暴風で被害相次ぐ
台風15号が関東を東から西へ横断。大雨と暴風で各地に被害が出ており、警戒が続く。
今何が起きているか
台風15号は11日夜に茨城県南部へ上陸し、関東地方を東から西へ進んだ。北茨城市では最大瞬間風速29.3メートルを観測し、茨城県内で3人が強風で転倒し軽傷。栃木県や東京都でも倒木が相次ぎ、JR宇都宮線や東北自動車道の一部で運転・通行を見合わせた。東京都杉並区を流れる善福寺川では氾濫危険情報(レベル4)が発表された。NHKのまとめでは、茨城・栃木などで最大8040戸が停電した。
なぜ起きているか
台風15号は、日本の東の海上で発生し、通常の台風とは異なり、関東地方を東から西へ横断する進路をとった。このため、台風の進行方向の右側にあたる関東南部で雨雲が発達しやすく、記録的な大雨となった地域があった。また、台風から離れた東北地方でも、暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で大雨となるおそれがある。
影響範囲
関東地方を中心に、交通機関の乱れや停電、河川の増水による浸水被害が発生している。特に、那珂川や善福寺川などでは氾濫の危険性が高まっており、周辺住民は避難情報の確認が必要。また、台風から離れた東北地方でも大雨による土砂災害のリスクがある。
今後どうなりそうか
台風15号は12日昼前にかけて関東甲信地方を通過し、その後は東北へ進む見込み。関東では12日朝まで、東北では昼前にかけて、河川の増水や氾濫、土砂災害への厳重な警戒が必要。交通機関の運転再開や停電復旧は順次進むとみられるが、倒木や浸水の後片付けには時間がかかる可能性がある。
今意識したほうがいいこと
河川の近くや低い土地にいる人は、自治体の避難情報を確認し、早めに安全な場所へ移動する。停電に備えて、懐中電灯やモバイルバッテリーを準備しておく。交通機関の運行情報や道路の通行止め情報を、出かける前に確認する。
社会への影響
今回の台風では、関東地方を東から西へ横断する異例の進路が注目された。気候変動の影響で台風の進路や強度が変わりつつある中、これまでの想定にとらわれない防災計画の見直しが求められる。また、SNSなどで拡散される不確かな情報に惑わされず、公式の気象情報を確認する習慣の重要性が改めて浮き彫りになった。