日銀がレートチェック、円は一時156円台後半へ急伸
日銀が市場関係者に取引水準を照会するレートチェックを実施し、円相場が急伸。当局の円安けん制との見方が広がる。
今何が起きているか
18日のニューヨーク外国為替市場で短時間に円買いが進み、円相場は一時1ドル156円台後半まで上昇した。関係者によると、日銀は銀行のディーラーに取引水準などを尋ねるレートチェックを実施した。
なぜ起きているか
日銀は同日までに政策金利を1.25%へ引き上げ、植田総裁は利上げペースを特定の間隔に縛らない考えを示していた。それでも円安方向の動きが続いたため、当局が市場の一方的な動きをけん制する目的で取引水準の確認に踏み切ったとみられる。
影響範囲
輸入企業や海外取引のある事業者は調達コストの見通しが変わりやすく、外貨建て資産を持つ家計や投資家も影響を受ける。円安が続けば食料品やエネルギーの輸入価格を通じて物価と生活実感にも波及する。
今後どうなりそうか
レートチェックは実際の介入の前段階と受け止められることが多く、円安が再び加速すれば当局が円買い介入に踏み切る可能性がある。市場は次回の金融政策決定会合や米国の金利動向をにらみながら推移するとみられる。
今意識したほうがいいこと
外貨建ての支払いや旅行、輸入品の価格を計画している場合は、為替の変動幅が大きくなっている点を踏まえて早めに確認しておきたい。円安是正の動きが本格介入に発展するかどうかは、財務省や日銀の発表を追う必要がある。
社会への影響
通貨当局のけん制がどこまで実効性を持つかは、輸入物価と家計負担に直結する。円安が続けば実質賃金の目減りが意識され、金融政策と為替政策の役割分担をめぐる議論が強まりそうだ。