英研究、HPVワクチン接種世代の20代前半で子宮頸がん死亡ゼロ
英国でHPVワクチン接種が普及した世代の20代前半女性について、子宮頸がんで死亡した例が確認されなかったとする研究結果が報告された。
何が起きたか
英国の研究で、HPVワクチン接種が広く行われるようになった世代の20代前半女性において、子宮頸がんで死亡した例が確認されなかったと報告された。日本の報道各社がこの研究結果を伝えている。
なぜ起きたか
HPVワクチンは子宮頸がんの主な原因となるヒトパピローマウイルスの感染を防ぐ。英国では接種率が高く保たれたことで、接種世代の感染が減り、前がん病変を経てがんに至る過程が抑えられたと考えられる。
影響範囲
この結果は、HPVワクチンを定期接種に位置づける各国の公衆衛生政策に影響する。日本では接種率が長く低迷しており、接種対象年齢の女性とその家族、検診体制を担う自治体・医療機関が関わる。
どうなりそうか
英国では接種世代の加齢に伴い、さらに広い年齢層での効果が追跡される見通し。日本では接種率の回復状況と、検診受診率の推移が今後の課題となる。
意識したほうがいいこと
接種対象年齢や検診の受診時期は自治体の案内で確認できる。子宮頸がん検診は20歳以降、原則2年に1度の受診が推奨されており、接種歴の有無にかかわらず検診は継続が望ましい。
社会への影響
ワクチンと検診を組み合わせた対策が集団レベルでがん死亡を減らしうることが示されたことで、接種率の低い国では政策見直しの根拠になりうる。一方、接種の是非をめぐる議論が続く地域では、データの解釈をめぐる慎重な説明が求められる。