うるう秒廃止、代わりに「うるう時」導入へ 数百年後の調整に
国際的な時刻決定の枠組みが変わり、秒単位の調整から数百年単位の調整へと移行する見通しになった。
何が起きたか
うるう秒を廃止し、代わりに「うるう時」を導入することが決まった。地球の自転に基づく時刻と原子時計が刻む時刻のずれを、秒ではなく時間単位で調整する方式に切り替える。実際の調整は数百年後になるとされる。
なぜ起きたか
地球の自転速度は一定ではなく、原子時計の刻む時刻とのずれが生じ続ける。これまでは秒単位で挿入してきたが、コンピューターシステムや通信網で秒の挿入が障害を招く例が積み重なり、調整の粒度を大きくする方向が選ばれた。
影響範囲
時刻同期に依存する通信、金融取引、衛星測位、データセンターなど幅広いシステムが対象になる。一般利用者が日常で時刻のずれを意識する場面は限られるが、システム設計や運用に関わる事業者には影響が及ぶ。
どうなりそうか
秒単位の調整がなくなることで、当面はシステム障害の一因が減る。一方、数百年後に訪れる「うるう時」の扱いをどう規格に落とし込むかは、各国の標準機関や国際機関で引き続き検討される見込みだ。
意識したほうがいいこと
時刻同期を扱うシステムの運用担当者は、今後の規格改定の動向を確認しておく必要がある。一般利用者は、スマートフォンやパソコンの時刻が自動で補正される仕組みに依存している点を理解しておくとよい。
社会への影響
時刻の定義は社会インフラの基礎であり、その調整方法の変更は長期的に通信や金融、科学観測の安定性に影響する。秒単位の調整を前提に組まれた仕組みが、時間をかけて見直されていくことになる。