タイムズカー、免許証画像を登録後即時削除へ 660万件流出で保管見直し
カーシェア大手が本人確認画像の保管方法を転換。流出した660万件の教訓から、登録直後の削除に踏み切る。
今何が起きているか
パーク24が運営するカーシェアリングサービス「タイムズカー」は、入会時の本人確認で取得した運転免許証画像を登録後に即時削除する運用へ変更する方針を示した。従来は退会後7年間保管していたが、この保管を見直す。10月23日に対応方針を案内すると報じられている。背景には、約660万件の情報流出が確認された事故がある。
なぜ起きているか
本人確認書類の画像を長期間保持するほど、不正アクセスを受けた際に漏えいする対象が増える。パーク24は退会後7年間の保管を続けてきたが、流出事故を受けて、保持期間そのものを短縮する判断に至った。保管の必要性と漏えいリスクを天秤にかけ、リスク側を重く見た形だ。
影響範囲
タイムズカーの利用者全員が対象となる。新規入会者は本人確認後に画像が削除されるため、保管リスクが減る。既存会員の過去の画像がどう扱われるかは、10月23日の案内で示される見込みだ。カーシェア業界全体にも、本人確認書類の保管方法を見直す動きが広がる可能性がある。
今後どうなりそうか
10月23日の案内で、既存の保管データの扱いや再発防止策の詳細が示される見通し。本人確認の即時削除が運用として定着するかは、本人確認の正確性を保ちながら削除できるかの技術的な検証にかかっている。同様の流出が起きた他社の対応も注目される。
今意識したほうがいいこと
タイムズカーの会員は、10月23日に公表される案内で自分の画像がどう扱われるかを確認したい。本人確認書類の画像を送った覚えのあるサービスでは、各社の保管方針と削除の可否を点検しておくとよい。不審な連絡や身に覚えのない利用がないかも定期的に確認したい。
社会への影響
本人確認書類の画像は、漏えいすると偽造やなりすましに使われ得るため、影響が長く残る。事業者が保管期間を短くする動きは、個人情報保護の実務を「ためない」方向へ変える契機になり得る。一方で、本人確認の水準を落とさずに削除を進められるかが問われる。